脱サラしてから確認するのはNG!脱サラしてフリーランスになる前に知っておきたい7箇条

やっぱり1度は『脱サラ』って考えますよね・・・

30~50代のサラリーマンの方々に質問をしたところ、実に8割の方が1度は会社を辞めることを考えたと回答されたそうです。

【会社を辞めようと考えた時の主な原因】

  • 満員電車に揺られる長時間の通勤時間
  • 全く話しが嚙み合わない上司との会話
  • 部下の失敗にも責任を負わされる管理職
  • 先に進まない長時間の会議やミーティング
  • 自分のやりたくない仕事を押し付けられる
etc…

理由を挙げればきりがありませんが、やっぱり会社員・サラリーマンの仕事は我慢との戦いです。年齢が上がり役職がつくにつれ我慢を強いられる回数は増えていきます。

そのような環境にいれば、必然的に『脱サラ』って考えたくもなりますよね。

脱サラ フリーランス

ですが、実際に会社を辞めて転職したり、脱サラをしてフリーランスを決意して実行される方はそこまで多くありません。

年齢が上がれば、業種が違う転職は非常にハードルが高くなります。もちろん再就職することも難しい時代です。さらに、脱サラしてフリーランスで成功する確率は6%と言われています。この6%とは【企業や個人事業主が10年後に存続している率】だそうです。

フリーランスに転身して10年後に無職ってことを考えると恐怖ですが(笑)
ただ、この先10年間もサラリーマンで仕事しながら我慢を続けていくことの方がボクには恐怖でした。

この記事を書いているボクも、30代後半で脱サラをしてフリーランスに転身しました。

その時1番注意をしたのが『ミスマッチ』です。仕事内容のミスマッチはもちろん、収入面や将来性のある市場で仕事ができるかなどですね。「こんなはずじゃなかったんだけど・・・」ってならないよう細心の注意を払いました。

そこで、今回は脱サラをする前に実行した事前準備の内容をまとめてみました。これから脱サラを目指している方の疑問・不安を解決し、今後の参考にして頂ければ幸いです。


【簡単な自己紹介】
  • 2021年7月に退職して8月からフリーランスとして活動
  • 2021年8月の収入は約450,000円
  • 2021年10月の収入予定は約500,000円
  • 現在の契約クライアント企業は5社
  • 週4日程の仕事で6~7割くらい在宅ワーク
  • 仕事内容はWEBサイトやECサイトの制作・コンサルティング

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脱サラ後の仕事をしっかりと考える


脱サラ後の仕事をしっかりと考える

脱サラ後の仕事をしっかりと考えることは本当に大切です。

『そんなことは当たり前ですよ!』って思われるかもしれませんが、これが以外と計画性もなく見切り発車してしまう人が多いです。

多分ですが、それもあって冒頭で書いたフリーランスで成功する確率は6%となってしまうのかと思います。

会社で仕事をしている時はチームだったり複数人で仕事をする機会が多いので、プロジェクトが成功すると『自分って仕事が出来るぞ』って勘違いをしていまうケースがあります。これは自分だけが出来ているのではなく、チームとして機能している結果です。

但し、フリーランスの場合は全て1人で仕事をしなくてはいけません。1人で仕事をするよりも、複数人やチームで仕事をした方が能力を発揮できる人もいます。この場合はフリーランスでは少し苦戦をするかもしれません。

また、サラリーマン時代と同じ職種でフリーランスになっても必ず成功するとも限りません。勤めていた会社では通用したルールも色々な価値観の企業と仕事をしてみると、自分のルールが全く通用できずクライアントとの信頼関係を築けない方もいます。

このように、決して慢心することなく『自分の技術・能力・ノウハウがどこまで通用するのか?』と常に疑問を持っておくといいでしょう。

そして、その疑問を自信に変えることができる場所は【副業】です。

脱サラ後に考えている仕事を、一旦【副業】で試してみると、本当に通用するのかどうかが直ぐに分かります。



フリーランスを検討する時の注意点


webデザイナーやサイト制作・webマーケティングなどはフリーランスの中でも特に人気の職種です。

他にもライターやコンサルティングなど職種は様々ですが、ここで注意して頂きたいのが『どの職種でフリーランスになっても常に情報を追いかける姿勢』が大切です。

時間に縛られることなく、自由に仕事ができるのがフリーランスの魅力です。ですが、その裏では非常に大きな努力が積み上げられています。土日も関係なく仕事をするか、情報収集をしながら学習をしたりします。

もちろんサラリーマン時代では味わえない魅力的な案件や刺激的な出会いがフリーランスになってから沢山ありましました。

サラリーマンのように週末や祝日休み、大型連休などはありません。極端に言えば四六時中、仕事や学習を出来る人がフリーランスに向いていると思います。


脱サラ後に起こりがちな仕事や環境のミスマッチ


実際に脱サラをしてフリーランスになってから『こんなはずじゃなかったのに・・・』といったミスマッチが起きてしまった話をよく聞きます。

その代表的な内容が・・・

  • もっと稼げると思っていた
  • 在宅ワークが以外に辛い
  • オンラインのミーティングが苦痛
  • 今の技術力では仕事ができない

    • っといったところです。

      特に通勤電車を嫌って『在宅ワーク』でのお仕事に憧れてフリーランスを目指す方も多いかと思います。

      ただ、この場合は生活リズムが崩れて仕事ができなくなってしまうケースがほとんどです。

      「生活が不規則になって朝から仕事をしていない」「子供がいて自宅は仕事ができる環境じゃない」

      そして、最悪なケースなのが『今の技術力では稼げない』って場合です。

      これらはフリーランスになってから気付くのでは手遅れです。そうなる前に是非実践をして頂きたいのが、【サラリーマン時代のうちに副業で実践すること】です!

      特にオススメなのが土曜日・日曜日に副業の仕事を実践することです。

      そうすると、土日も早起きをして仕事をする癖がつきます。第二項でも書きましたが休日でも作業をする癖がここで身に付きます。そして自分の技術力でどのくらい稼げるかのテストにもなります。

      また、家族がいる場合でも土日に家で仕事ができれば、フリーランスになって平日も仕事ができます。もし出来なければコワーキングスペースなどを活用することを事前に検討してもいいかもしれません。

      このように副業で事前にトライアルをしてみると、脱サラをしてフリーランスになった後のミスマッチを減らすことができます。

      ちなみに、ボクは脱サラする前に約10ヵ月間フリーランスで仕事を続けました。脱サラ後に約8割の法人クライアント様に契約をして頂き、順調なスタートが切れました。

      まずは実践で動いてみると、色々な状況を把握することができるので、会社員時代から出来ることはどんどんやってみて下さい。



      会社に辞表を提出するタイミングを間違えない


      会社辞表を提出するタイミングは非常に重要です。

      実際にあった話ですが、辞表を提出した社員は3ヵ月後の退職を決めていたのですが、会社と色々協議をして翌月末の退職となってしまった人がいました。

      これは実際にどんな協議があったかは知りませんが、この場合だと想定しいた収入の2ヵ月分がゼロになってしまうので非常に厳しくなります。

      まぁこんなことは無いと思うのですが・・・
      辞表を提出した際、会社から「あぁ~もう明日から来なくてもいいよ」と言われたとてしても大丈夫な環境を事前に作っておくことが大切です。

      また、ボーナス時期のタイミングや有休がしっかり消化できるのか。できない場合は買取してもらえるのか?少し会社には言いにくい内容かもしれませんが、これは自分の将来を左右するほど大切なことです。

      そして、もう1つが下記にも出てきますが【税金】関連の支払いです。退職日によって、住民税の支払いなどが大きく変動する場合があるのでこちらも事前に確認をしておきましょう。

      1~5月に退職した場合には、前々年の所得に対する課税金額のうち、5月までの住民税の合計を退職時の最後の給与から一括で支払います。前年の所得に対する住民税は、6月1日までに再就職しているかによって異なり、再就職している場合には、転職先の会社で給与から天引きされます。
      再就職していない場合には、市役所や町村役場から納付書が送られてくるので、その納付書を添えて分割払いします。6月~12月に退職した場合には、退職する月の給与からその月の分の住民税が引かれます。
      残り来年5月までの分は、市役所や町村役場から送付される納付書を添えて分割払いします。
      引用サイト:IT・Web業界に特化した求人・転職サイトFINDJOB!



      離職証明書や雇用保険関連の書類を確認する


      会社に辞表を提出する時、基本的には1~3ヵ月程前もって提出すると思います。

      そして会社を辞める前にしっかりと確認をして受け取っておいた方がいいのが「離職証明書」や「雇用保険関連」の重要な書類です。

      特に脱サラしてフリーランスになる場合、社会保険から国民健康保険に切り替わります。国民健康保険は退職日から14日以内に手続きが必要なので、事前に会社に申し出ておきましょう。

      ボクの場合、かなり前もって会社に辞表は出していたのですが「離職証明書」の手続きがされず14日以内の手続きができませんでした。役所の方には連絡を入れたので、14日が過ぎても手続きはできましたが、家族全員「保険なし」で約1ヵ月過ごす羽目になりました。

      もちろんフリーランスの準備期間として失業保険を検討する場合もあるかと思いますので、「雇用保険関連」の書類も事前にしっかりと確認をしておくのがベストですね。



      最低限の貯金をして【税金】の支払いをする


      以外にこれが盲点です・・・

      会社を辞めて転職をする場合はそこまで気にならないのですが、脱サラしてフリーランスの道を選択される場合は注意が必要です。 サラリーマン時代は会社が支払ってくれているので、どうしても意識が薄くなってきてしまいますが、会社を辞めれば【住民税】や【国民年金保険料】を自分で払います。

      まぁ~当たり前の話しなんですが、ここで注意をしなくてはいけません。

      この【住民税】や【国民年金保険料】は現時点で仕事がなくても支払わないといけません。仕事を辞めて収入がなくても支払う義務があります。

      ですので、最低でも今期分と来期分の税金が支払える位の貯えを持ってからの退職をおすすめします。

      また、退職する時期や年収、家族がいる場合の扶養人数によって支払う税金の金額は変動します。

      事前に役所に行って、退職後にどの位の税金を納めるのかを事前に調べてみるのもおすすめです。そして、どうしても支払えない場合は役所に行って事前に相談することが本当に大切です。

      ここだけは決して後回しにしないよう注意しておきましょう。



      退職金は使わず老後のことを考えて運用する


      勤務していた会社の勤続年数や貢献度が考慮されて退職金が支払われるケースがあるかと思います。支払われる金額にもよりますが、退職金は【税金】が基本的に掛かりません。

      事前にどの位の退職金を貰えるかは調べられませんが、退職金を貰った後の保管先を事前に決めておくといいでしょう。

      ボクの場合は信頼している外資系FP(フィナンシャルパートナー)へ事前に相談をして、退職金を保険で運用することにしました。

      株などの投資をするほどの知識もないですし、かといって銀行に預けていても増えることはありません。iDeCo(イデコ)やNISA(ニーサ)などを使った資産運用を検討されてもいいかもしれません。

      脱サラしてフリーランスになった場合、資産運用や老後資金については最低限の知識をもっておいた方がベストです。もしくは、相談できる相手を作っておくと安心ですね。



      まとめ


      いかがでしたでしょうか?

      これから脱サラを考えている方の参考になれれば嬉しいのですが・・・

      最初にも言いましたが、脱サラしてフリーランスになるにしても転職をするにしても『ミスマッチ』を防ぐ為には自分で事前に調査をする必要があります。

      これだけ情報が豊富になった時代なので、事前調査は簡単にできます。更にミスマッチを防ぐ最高の手段は副業で実際に仕事をしてみることです。

      脱サラは『思い立ったが吉日』ですぐに行動をするのは本当にNGです。その行動力をまずは違う場所(情報収集・学習・副業など)で発揮してみて下さい。

      まずは脱サラに向けて水面下で色々と動いてみてから、タイミングを計って会社に辞表を提出してみて下さい! 脱サラをする際には【計画性が重要】としっかり覚えておいて下さいね。